令和4年1月10日の調査に基づき、以下の書面を八女市観光振興課に送付しま した。なお、末尾に、添付写真を掲載しています。
拝啓、時下益々御清栄のこととお慶び申し上げます。
我々は、特定非営利活動法人城塞史跡協会と申し、各地の城塞史跡について調査
・研究、情報収集・発信等を行う団体であります。
今回、貴課に本書簡を送りますのは、あるいは所管が異なっているかもしれませ
んが、本年1月10日、童男山古墳周辺自然観察コース内の鷹尾城跡登り口におきま
して、木製の橋が朽廃していることのご報告です。
橋の位置は添付写真1の指導標右手となります。
橋の構造は、左右両側に太い丸太を置き、その間に細い丸太を並べたものとなっ
ているようですが、中央の細い丸太は朽廃して橋に穴が空き(拡大図・写真2)、
落ち葉の下になっている部分も軽く足で触った感じでは朽ちているようでした。ま
た、太い丸太のうちの一本も朽廃が進んでいるようでした(木の根元部分・写真3
)。
今回は橋に足を乗せてその劣化に気づき、飛び越すような感じでここを通りまし
たが、遺構に気を取られたりして劣化部分にはまると怪我をする危険もあると感じ
ました。仮に、橋上に落ち葉等が積もりますと、劣化部分が一層判然としなくなり
ますので、橋の劣化部に踏み込む危険が増大するものと思われます。
橋の架かっている部分は、それほど広い間隙でもないので、橋を作り替えるのが
難しければ撤去してしまうのも一策ではないでしょうか。
貴課がこの橋を所管しているか当方は不案内で、お門違いの情報提供かもしれま
せんが、「九州オルレ八女コース」として、貴課でトレッキングコースの案内をな
さっておりますので、コース関連の危険情報として念のためお知らせ致します。
最後に、貴市・貴課の益々のご発展を心より祈念致すものであります。
敬具
令和4年1月28日
特定非営利活動法人城塞史跡協会理事長 久保田 正志
(同封写真)