名称 |
ゼーランディア(安平古堡)城 |
所在地 |
中華民国台南市 |
アクセス方法 |
台南の駅や空港からタクシーで移動するのが簡便であるが、在来線の台南駅からのバスも充実しており、スマートホンによる検索で観光客の利用も容易である。城内に入るのは有料で、入場券を買う必要がある。 |
周辺の目標物 |
城の遺構は台南随一の観光地であり、案内は充実している。遺構の周辺は多くの商店が立ち並び、観光地として賑わっている。 |
登城口 |
観光地化されているので迷うことはない。入場券売場がある。 |
現状 |
当時の形をとどめるものとしては、城壁の一部や半月堡の基礎などがある。また展望台も元は大戦中の防空監視塔であり、近代の戦争遺跡といえよう。 |
現況写真 |
半月堡の痕跡を示す。他に城壁の一部が残存する。 |
図面等 |
資料館が併設されており、説明は充実している。資料館内のオランダ時代の模型を示す。 |
歴史 |
1623年にオランダ東インド会社が設けた要塞を発祥とする。のちゼーランディア城と名づけられて、オランダの東アジア貿易の拠点として活用されたが、1663年に民の遺臣・鄭成功によって攻略された。これにより安平城と改名、台湾の鄭氏政権の中心となったが、1683年に清の支配下に入った。19世紀に至り、清朝と台湾を占領した日本によって資材を転用され、要塞としての姿は大部分失われた。現在の遺構はこの当時の状態を基本的に受け継いでいる。第二次世界大戦中、防空のためにコンクリート製の監視塔が設けられたが、これは日本の敗戦後に展望台として整備されている。 |
踏査日 |
2015/8/23 |